古家智嗣の好きなもの33






ジョージ・ナカシマ   
グラスシートチェア




日系アメリカ人として1905年に生まれ、マサチューセッツ工科大学院を卒業してから日本でアントニン・レーモンドの建築事務所に勤務。
第二次大戦の最中にアメリカの収容所で暮らし、日系人の大工と知り合ったのが、ナカシマが伝統的な木工技術を用いて家具を作るきっかけだった。
この椅子は彼が1940年代にデザインした初期の傑作で、以降のデザインに比べて端正で繊細な印象が強いが、すでに和と洋の本質が自然に溶け合っている。
軽く華奢に見えて、木匠と呼ばれたナカシマらしい芯の強さもしっかりとある。
空間を選ぶ椅子だからこそ、コーディネートを工夫するのも楽しい。



磨き抜かれた工芸品を思わせる繊細な1脚ですね!古家智嗣でした!