古家智嗣の好きなもの④

建築家 ジャン・プルーヴェの代表作「Standard Chair」


スタンダード チェアの特徴は、幅広に作られた三角形の後ろ脚です。
荷重負荷が大きい後ろ脚を太さのある中空の鋼板にすることで、椅子への負担を軽減させています。深く座った時に最も負荷がかかる座面の位置を特に太くし、座面から背にかけて脚が細くなることで、寄りかかりやすい角度を実現するなど、後ろ脚ひとつをとっても細部までこだわって作られていることがわかります。
スタイリッシュな佇まいでありながら、使い手のことを考えて抜かれた構造のスタンダードチェア。