古家智嗣の好きなもの12

こんにちは古家智嗣です。
Jean Prouve(ジャン・プルーヴェ)によってデザインされた円形テーブル「Gueridon (ゲリドン)」は、1950年パリの大学の食堂用に制作されました。建築の柱にインスピレーションを受けた構造を持ち、天板部分に掛かる力を3本の幅広のウッドベースが分散することで、テーブル全体の揺れを防ぎ、高い安定性を実現しています。1951年にはアトリエ・ジャン・プルーヴェのカタログに「カフェテリア」として登場しています。円形の他にも四角形や異素材の天板があったそうです。
現在、Vitra(ヴィトラ)から現行で製造されている仕様は、天板と脚部のいずれも無垢材を採用しています。材種としては、ナチュラルオーク、スモークドオーク、アメリカンウォールナットの3種類です。すべてオイル仕上げとなっていますので経年により味わい深く変化していきます。

古家智嗣の好きなもの11

こんにちは古家智嗣です。
アメリカを代表する建築家Frank O. Gehry(フランク・O・ゲーリー)が1970年に手掛けた「Wiggle Side Chair(ウィグルサイドチェア)」。
エコ素材である段ボールにいち早く着目して作られた家具シリーズ「Easy Edge's(イージー・エッジズ)」のひとつで、世界中で大きな反響を呼んだ名作です。“くねくね”の意味を持つ「Wiggle」という名前の通り、有機的で独特なフォルムをしています。
段ボールという素材を使いながら確かな強度を実現するために、ゲーリーは椅子の完成までに多くの時間を費やしました。
そして、当時成形合板などに用いられる技術を段ボールに応用することで確かな強度を実現。世界から多くの賞賛を浴びる作品となりました。後世のデザイン界に大きな影響を与えたプロダクトと言えるでしょう。
おすすめです。

古家智嗣の好きなもの10

こんにちは古家智嗣です。
フランスの若手デザインデュオ Ronan&Erwan Bouroullec(ロナン&エルワンブルレック)が手掛けた革新的なデザインシリーズ「KAARI(カアリ)」。KAARIとは、フィンランド語で「アーチ」を意味し、“家族ひとりひとりを繋ぐ”という 家具が本来持つ役割を実際にするという2人の想いが込められています。
KAARIシリーズの特徴は、頑丈なオーク材に付けられた、湾曲したスチール。縦方向の重みが頑丈なオーク材の脚部により支えられ、そこに組み合わされた湾曲したスチール製の部品が斜め方向の支えとなる構造。シンプルですっきりとした見た目だけでなく、しっかりとした耐久性も考えられたデザインとなっています。